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南先生は今いずこ

僕はチャンネルをパラパラ替えながら、TVを見ることが多いのですが、
今日、チャンネルをパラパラやっていると、
素人臭いガキども(失礼)が多数出演しているドラマを、
某公共放送の教育チャンネルでやっていた。
新聞を見ると、
おお、『中学生日記』。

いじめられっ子が突然ブチ切れて、
ナイフを振り回して暴れまわる話だった。
(途中から見て、途中でチャンネルを替えたので、あまりよく分からなかったが)

酔っ払っていたせいか、あまり関係ないことを考えて、
ちょっと涙ぐんでしまったよ。

 

 

中学の時、
ブチ切れて、頭がおかしくなったヤツがいた。

A(と仮にしておこう)とは中2の時に同じクラスで(たぶん中1の時も)、
僕としてはさして親しいつもりはなかったが、
何人かの仲間と、授業中にお絵かきしりとり(ノートの切れ端を無言で回し、絵でしりとりをして、休み時間に答え合わせをする)なんかをする仲だった。

そのAは中3になって、ニヤニヤぶつぶつ独り言が多くなり、
明らかに怪しいヤツに変貌していった。
原因は、
中2のとき仲良かった友達と、中3で別のクラスになってしまったせいなのか、
受験のプレッシャーのせいなのか、
(僕の見る限り、いじめなんかはなかった筈、別のクラスだったけど)
それは、分からない。

そして、Aはブチ切れた。

中間だか期末だか覚えてないが、
もう寒くなっていた定期試験の休み時間、
Aは階段の踊り場で踊り出した(ギャグじゃないよ)。

凄い早口で訳の分からないことをまくし立てながら、
階段の踊り場をグルグル走り回り始めたのだ。

「何の騒ぎだ?」と思って見に行った僕をチラッと見たAは、
「あっ、○○(当時の僕のあだ名)じゃ、キャキャキャ」
と言った。
確かに言った。

その後、Aは早口で意味不明のことをまくし立てている状態のまま、
教頭先生に連れられて、
どこかへ行った。

 

それからAがどうなったか、
果たして中学に来たことがあったかどうかも、
僕は知らないし、覚えていない。

 

でも、その事件から数年後、
一度だけ、僕はAに会ったことがある。

近所のスーパーの本屋コーナーで、漫画を物色中に、
「やぁ、○○、元気ぃ?」
と、いかにもギコチナイ台詞で話しかけてきたヤツがいた。
口元には薄ら笑いを浮かべ、 目は虚ろ。

Aだった。

僕は、
「えっ、あっ・・・、あぁ・・・」
と、返事ともつかない返事をして、
そそくさとその場を立ち去った。

 

 

僕は、今でも、
さして関係ないことから、こんなことを思い出す。

あの時、
階段の踊り場で踊っているA(ギャグじゃないってば)に名前を呼ばれたとき、
スーパーで話しかけられたとき、
僕はなんと言えば良かったのか。
あるいは、それより前、
見るからにアヤシイヤツに変貌していくAに、
何か言うことはできなかったのか。

僕は、ふと思い出す。

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