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大解説、なんちゃって其の1『仏陀L』

【前置き、または言い訳】

突然ですが、今日から毎週日曜日に、僕の敬愛するバンドの一つ“筋肉少女帯”、略して“筋少”のアルバム一枚を取り上げて、その全曲解説をやりたいと思います。理由を細かく説明すると面倒なのですが、「義理と人情から」と言っておきましょう(笑)。興味がない方にはまったく面白くないと思うので、そんな方は読まないことをお勧めします。

それから、まー解説なんて偉そうに言っても、楽器も弾けない、音楽理論も分からない、資料だってない、聴いてない曲、聴かない曲もあるし、そもそも基本的に筋少は後追いで、ライブだって一回たりとも見たことありません。そんな私が解説(というより感想だと思うけど)するので、読む方はおおらかな気持ちでお願いします。それから嘘もいっぱい書くと思いますが、「それは違うぞ!」という突っ込みはたのしく たのしく やさしくね♪(by朋ちゃん)ってことでよろしく。好きな方々がマターリといろいろ語り合ってもらえれば、ありがたいです。

では、はじめます。といきたいところですが、不必要かもしれませんが、ちょっとだけ筋少の概略を。

 

【前置き其の2】

筋肉少女帯(きんにくしょうじょたい)・・・中学校の同級生、大槻ケンヂ(vo)と内田雄一郎(b)によるバンドが母体。その後、メンバーとバンド名をコロコロ変えつつ活動、キワモノバンドとして名を馳せるが、三柴江戸蔵(piano、key)加入を機にキーボード主体のプログレ的バンドとして音楽的評価も獲得、インディーズレーベル“ナゴム”を代表するバンドの一つとなる。1988年のメジャーデビュー後、太田明(dr)が加入するも三柴が脱退、バンドの危機を迎えるが橘高文彦、本城聡章の二人のギタリストを加え、ハードロックっぽいバンドとして生まれ変わる。確かな演奏力と大槻が書く奇妙な歌詞がウリ。その後、順調に活動を続けるが、1999年内部対立により(主に大槻と橘高によるもの)事実上解散。2006年から太田抜きで再結成、この前CDが発売されたらしいっすよ。よく知らんけど。

ちなみに「全曲解説」とか言いましたが、1990年?頃までしかやりません。それ以降、興味ないので。その理由はこの記事を読んでね。

では、ホントに始めます。第一回はこれ!

Photo  

『仏陀L』(1988/6)

【データと総評】←えらそーに・・・

メジャーデビュー作。デビュー後もしばらく固定されなかったこの当時のメンバーは、大槻、三柴、内田のほかに美濃介(dr)、関口博史(g)。この2人については詳しく知りませんが、美濃介は古くからのメンバー、関口は元“ばちかぶり”とか。ばちかぶりって聴いたことないんですよねー。まとにかく、ジャケでは珍しいツンツン髪の大槻と怖すぎる三柴がばーちゃんに囲まれてます。なんだこりゃ。

第一回からこんなこと言って申し訳ないのですが、このアルバム、僕としてはイマイチです。理由はとにかく音質が悪い! 筋少はインディーズ時代、つまりナゴム時代の音源も容易にCDで聴けますが、全体的にそれより芸がなくて音が悪いと思います。特にドラムのバタバタ、パシャパシャいうショボイ音が苦手。これってデビューしたてでいろんな拙さの現われかと思ってましたが、よく見ると帯や歌詞カードにやたら“パンク”と書いてある。確かにパンクっぽい音作りと言えばそうで、曲もスピード感のあるパンクといえばパンクな曲も多いし、意図的だったのかも。でも、筋少にパンクをルーツに持つ人なんていないんだし、もっとゴージャスでくっきりはっきりした音のほうがいいと思うんですがねー。

ちなみに現在廃盤で、入手はかなり困難だと思われます。私はアルバイトで勤めていたレンタルビデオ屋が潰れるときに、店長の許可を得ていただきました。いいでしょ♪

 

【曲解説】なお一部の曲の歌詞はこちらを参照のこと。

1、モーレツア太郎

クレジットはないですが、『黎明 初稿』とも呼ばれる静かで美しいピアノの小曲から、突然やかましくなって始まります。こーゆーオープニングってありがちかもしれませんが、王道って感じで好きです。ちなみに、ファンには言うまでもありませんが、『チューボーですよ!』の「町の巨匠に感謝」のBGMはこの『黎明』です(この曲にはいくつかバージョンがあり、どのバージョンなのかは僕には分かりません) ♪モーレェェェェェェェツ、ア太郎!♪部分の、なんだか奇妙だけどどこが奇妙なのかよく分からない不思議なリフがカッコイイ。

歌詞は、ヒーロー、ヒロインとか呼ばれるものに対する、大槻の冷めた眼差しってところでしょうか。それを「モーレツア太郎!」という、まったくつながりが分からない叫びでサンドイッチしてしまうところが笑えます。

2、釈迦

デビューシングルだっけ? 初期の筋少を代表する一曲で、とにかくいろんな音源がある曲。僕はやっぱり派手な『大車輪』(ベスト盤)の『大釈迦』が好きだったけど、今回聴いてみると、気持ち悪い歌い方と「どっこいしょ、どっこいしょ」ってな感じのぎこちないノリが面白いナゴム時代のヤツも悪くないですね。で、これはその中間? “中途半端”とも言えなくもないような・・・

「けっこうイイ人だったから~」「だったからぁぁぁ!」「ドロロのノウズイ」など名ゼリフ多数。でも意味不明。

3、福耳の子供

僕はこのアルバムではこの曲が一番好きなんです。全体的に押さえたトーンがなかなかよろしいかと。

タイトルからして「いったい何の歌?」って感じですが、“お姉さん”とそれに付きまとう“福耳の子供”との、あんまりヤマもオチもイミも見出せない物語、とでも申しましょうか。でも、その淡々とした感じが好き。あんまり特異な言葉を使っていないながらも、どこか不気味さが伝わる歌詞は、オイラとても気に入っております。

演奏のほうもアコギを使ったりして、全体に落ち着いた印象。淡々と4拍子のリズムを刻むイントロから、歌が始まると同時に4拍子+3拍子=7拍子のなんだかムズムズするリズムに変わり、歌詞の不気味さをサポート。いいんじゃないっすかぁー?

4、オレンヂ・エビス

原題は『オレンジペニス』。そんな曲はもちろんメジャーでは発表できません。作詞、作曲にごく初期のドラマーだという“鈴木直人”なる人がクレジットされています。

「ラッシャー木村はえらい!」という絶叫から始まって、「○○(プロレスラーの名前)はえらい!」という、怒涛の連呼がなされるアホアホソング。「筋肉誇示する人たちと でんぶを誇示する人たちと」って歌詞がかなり好き。笑えるという意味において。“でんぶ”だってさ、(`∇´) ウケケ

5、孤島の鬼

この曲には、ファンの間でヒジョーに評価の高いナゴム時代の音源があります。その気迫のこもった素晴らしい演奏はオイラも大好き。しかし、この『仏陀L』バージョンは・・・

イントロにけっこう長い語りが付け加えられてますが、それ以外に譜面的には特別大きく変わったところはないと思うのですが、聴き終わった後の印象はかなり違います。どこがどー違うかは、自分で聴き比べて考えよう!(解説しろよ!)

6、サンフランシスコ

ベストアルバムにも必ず収録され、後に改訂版まで発表された非常に人気の高い曲。なんですが、はっきり言って僕はそこまで好きじゃない。けっこうベタな8ビートの疾走感あふれる曲なんですが、そーゆーのがあんまり好みじゃないんです。すみません。

まーでも、このアルバムで一番完成度が高いのはこの曲でしょう。とにかく音がゴージャス! シンセや女声コーラスを大胆に使い、非常にドラマティックに仕上がっていて、他の楽曲と比べると浮いて聴こえるくらいです。ラスト近くの三柴の速弾きピアノソロは圧巻!

歌詞は終わり間近の恋の歌? ♪ノウズイはものを思うに ものを思うにはあらず♪ってなんだそりゃ。ところでこの曲のタイトルは何で『サンフランシスコ』なんでしょう?

7、イタコ・LOVE ~ブルーハート~

この曲は特に音が薄っぺらく感じるなー。『サンフランシスコ』の後だからかな。

途中で入る「チエコ? チエコなのかい? ・・・ チエコォォォォッ!」ってセリフが楽しいです。全体としては、“もういない君”の心をイタコに呼び出してもらって、そのままイタコと暮らしちゃおうってな歌です。こりゃ愉快。

8、ノーマン・ベイツ

ノーマン・ベイツって言うのはヒッチコックの映画『サイコ』の登場人物。でもそんなに関係はないみたいですが。♪生きてくだけだろ!♪という連呼が印象的。

まーそんなもんかな・・・

9、ペテン師、新月の夜に死す!

アルバムのラストを飾るのは、筋少のウリの一つである?、歌でもラップでもない、大槻の長い“語り”がある曲。ミドル~スローテンポの曲で、ヒジョーに感傷的というか仰々しいというか、そんな曲ですね。「ぼくたちは犬の世界観で生きている」という、分かったよーな分からんよーなセリフが、耳に残ります。

でも正直言って、あんまり聴いてないんですよねー、この曲。僕好みの曲のはずだけど、それほど思い入れがないのは、やっぱり音が悪いからでしょうか?

最初から最後までしんみりしていて、しっとり終わるのかと思いきや、最後にオチが付くところが好きです。なんでも、とりあえず録音したけど結局発表されなかった『高木ブー伝説』のラストを切り貼りしたものだとかって聞いたことがあるような。違ったっけ?

 

あぁ、なんてテキトーな解説なんだ・・・。

ま、今回は言い訳するのに気合が入り過ぎましたね。それに、とにかくあんまり聴いてないんですよ、『仏陀L』。今週、今までで初めてってくらいこのアルバム聴いたんですが、はっきり言って疲れました。とまた言い訳をしておこう。

で、次回は2ndアルバム『SISTER STRAWBERRY』です。今度はけっこう好きなアルバムだし、曲数も少ないので、もうちょっとマトモかも。もう2度と見ねぇなんて言わず、次の日曜日をお楽しみに。

えー、ま、そーゆーことで、でー、えー、
サヨナラァァーァアアァァーアァァァアアー!!!!!

↑筋肉少女帯『釈迦』PV。凄まじいまでのB級感

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コメント

おおー、シリーズ化ですね~
筋肉少女帯はよく名前を見聞きはしたのですが
あまり曲をじっくり聴いたりした事は無いです☆
知ってるのは有名な「高木ブー伝説」と
たまたまTVで観た「じいさんはいいあんばい」(かなり後期かな)くらいかな~。
結構好きですね♪

大槻ケンジって昔は「大槻ケンジモヨコ」でしたよね?
それとよくネズミ男のコスプレしてる写真を見かけました^^;

関係ないけど「ばちかぶり」と「ハナタラシ」が
よくゴチャマゼになってしまう私です★

投稿: わさぴょん | 2007年9月16日 (日) 午前 09時03分

おおっ、いろいろとお詳しいですね! 意外な方からの(そうでもない?)ご反応、うれしい限りです!
>じいさんはいいあんばい
そのあたりは確かに僕の中では“後期”ですねー。この企画はそこまで続かないと思われます・・・

>モヨコ、ネズミ男
確かにモヨコでしたねー。漫画家の安野モヨコは彼から名前を取っているのでしょうか?
彼はデビュー前なんかはけっこう奇抜な格好をいろいろしていたようですが、ネズミ男の格好をしていたのは“人間椅子”というバンドの人では? 人間椅子ホームページ→http://www.ningenisu.com/

>ばちかぶり、ハナタラシ
どちらも噂は聞きながらも、音を聴いたことがありません。なんでもハナタラシはライブハウスの壁をショベルカーでぶち破って登場したとか・・・。怖すぎです。
ばちかぶりの田口トモロヲさんは立派な俳優さんになられました。この前見た『神の左手~』でもアブナイおっさん役で出てたな~。

投稿: べえし | 2007年9月16日 (日) 午後 12時22分

あーそうそう、人間椅子だ!! 失礼しました。

安野モヨコは大槻ケンジモヨコからではなく
もっと前の有名な「なんとか(忘れた)モヨコ」からとった、と
彼女のエッセイで読んだ事があります。

ハナタラシは一回だけ観た事あるんですが
なんだかノイズばかりで
あっという間に終わってしまった~という記憶しか★
その時よりも、また別のライブの時、
遊びに来ていたハナタラシのVo.の人が
違うバンドのVo.の人(○○○○の○○クン)に殴られて
頭から血を流していた記憶の方が鮮明です^^;

投稿: わさぴょん | 2007年9月17日 (月) 午後 04時04分

ということはオーケンもその「なんとかモヨコ」から取ったんですかねー。「“モヨコ”って何だろー?」って前から思ってたんですよねー。

それにしても・・・・・・
ハナタラシを見たことがあるなんて!!
スゴイ!!! カッコイイ!!!
聞くところによると、全盛期のハナタラシのライブは「いずれ死人が出る」とまで言われたほど過激だったとか・・・。そりゃー山塚EYヨさんも流血するでしょう。伝説の目撃者ですねー。うらやましい。伏字部分も気になります。

いやーしかしこれからは、ライブもロクに行けない、田舎者のにわかロックファンのオイラはウカツなことは書けませんねー。
そうかー、ハナタラシを見たのかー・・・(←まだ興奮中)

投稿: べえし | 2007年9月17日 (月) 午後 08時38分

お疲れ様ですー。
ありがとうございますー。
ああ、しかも釈迦のpvまでついてる。
このビデオ実家にありますよ。
やっぱいいすねえ。
音が安っぽくても、中途半端でも実は私はこの頃のオーケンの歌なら何でもいいのです。もちろん三柴さんのピアノは「妖精が宿っている」美しさで最高なんですが、私は大槻ケンヂ(モヨコ・・・夢野久作の「ドグラマグラ」のヒロインの名です。「お兄様、モヨコです。お兄様。お顔を見せて下さいまし。」と壁をこつこつ叩き続ける女。)に恋していましたので。
生意気そう且つ臆病そうなひねくれた拙い歌い方、若い叫びが、、不条理な歌詞が、、もう、、私の中核を熱くさせ、脳みそをドーパミンでいっぱいにし、手のひらにいっぱい汁が出てくる。
もちろん顔面とろりと弛緩。頭の毛穴まで開いてしまう。
大好き。

楽しく読ませていただきました。
音楽、詳しいんですね。楽器、弾けないとありましたが弾ける人っぽい文章でした。
自分は全然専門用語とか細かい違いとかわからない。
「早い」「遅い」「うるさい」「静か」「好き」「嫌い」くらいしか分別が出来ません・・・だから解説なんて出来ません。

べえしさんはすごいですね。
次も楽しみです。

投稿: せこ | 2007年9月21日 (金) 午後 12時34分

お楽しみいただけましたか?

“モヨコ”の由来はそーゆーことだったのですね。
夢野久作って今でも文庫とか簡単に手に入るんですかねー? 今度ブックオフででも探してみます。モヨコ・・・、すごいセンス・・・

この頃の筋少は確かに音は悪いし、音楽的に拙いところもあるんでしょうが、僕の苦手な後期筋少より意味不明なパワーがあって良いですね。最近、後期筋少(『新人』ではありません)を試聴する機会があったのですが、オーケンの声だの歌い方だのがイマイチだという、せこさんの意見が分からないわけでもないような気がしないでもありませんでした。

僕はかじった程度ですが、ちょっと楽器を弾いたりもします。知識があるというべきか。筋少と“たま”は聴いてマネようとしたりもして、レパートリーが多いです。挫折した曲もかなり多いですが。
音楽用語が分からないようでしたら、次回は、今まだ書き終わってない部分は音楽用語をより噛み砕いて書きたいと思います。といっても大して変わらないと思いますが。

ところで、なんだかんだ言って『新人』は買われましたか? 僕は買う予定はありません・・・

投稿: べえし | 2007年9月22日 (土) 午前 01時07分

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