しりあがり寿のスヽメ。
そんなわけで今日は僕のお気に入りの漫画家、
『しりあがり寿』(“ことぶき”と読む)さんをご紹介しましょう。
バファリンの半分は優しさでできているそうですが、
しりあがり寿の漫画は3分の2くらい優しさでできている。
この人、もともとアサヒだかキリンだか、
大手ビール会社で宣伝とかをやっていて、
しかもそこそこやり手だったそうで、そのせいか、
時代やその他アレコレの雰囲気やら空気やら、
そういったものを敏感に感じ取る、
かなりクールというか達観しているというか、
そういう視点が感じられます。
しかしだからと言って、
知性派ぶったり斜に構えたりすることなく、
一歩退いた視線で世の中を眺めながらも、
カミさまホトケさまイナオさまのような優しいまなざしがある、
よーな気がします。
下に並んだ本の表紙を見ても、
そんなものは一切感じられないと思いますが、
とにかくそうなのです。
それでは、
そんなしりあがり寿の漫画本の中から、
オイラが一押しの漫画本の中から、
さらにココログのアフィリエイトで画像が手に入ったものだけを
ご紹介しましょう。
| ヒゲのOL薮内笹子 |
『薮内笹子』にはいろいろとシリーズがあるんですが(『真 ~』とか『続 ~』とか)、僕のお勧めはこの何もついてない『薮内笹子』です。この本はその昔、パフィーのTV番組で紹介され、トータス松本(だったと思う)が爆笑して、その結果かなり売れたようで、今では古本屋でかなり容易に、しかも安くゲットできます・・・。
「真実の愛が見つかるまでヒゲを剃らない」と誓った、世界のナベアツのようなヒゲを生やしたOL・薮内笹子が、様々な男に惹かれ、恋破れていく物語。この作者独特の、ムチャクチャな思考回路を持った激情型登場人物のアレコレが爆笑です。
しかし、オイラがこの本を薦める理由はそれのみにあらず。
この本の後ろ半分以上を占めるオマケ漫画、『ジュリアナおやじ』が素晴らしいのです!
老いを感じ始めたバーコード頭の中間管理職が、若さと生の象徴としてジュリアナに憧れ、その中でも一際異彩を放つ”ジュリアナの金太郎女”に恋をして、熊と一緒に逃避行する・・・ と、聞くとバカバカしくて読む気がしなくなるかもしれませんが、これがなんとも切なくてイイお話なのです。
だまされたと思って一度読んでみてください。「やっぱりだまされた」と思うかもしれませんが。
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真夜中の弥次さん喜多さん (1) (Mag comics) 著者:しりあがり 寿 |
このタイトル、なんとなく聞いたことがある人も多いはず。今をときめく?宮藤官九郎の初監督映画の原作になった漫画です。映画もそんなに悪くなかったと思ってますが、あれはあくまでクドカンの映画だったので、映画が気に入った人もそうでなかった人もぜひどうぞ。
ホモの弥次さん喜多さんが、喜多さんのヤク中を治すべく、お伊勢参りに向かう珍道中。クスリの幻覚症状なのか、それとも現実がそういうものなのか、生首のお殿様に会ったり、新幹線やベイブリッジが出てきたり、とろろ芋で口が痒くなったり、とにかくいろんなことがあり、そのお話は真意はよく分からんが寓意に富んでいる、ような気がしないでもないような。
この漫画、不幸にも掲載誌が廃刊になり、何だかんだで『弥次喜多 in DEEP』という続編もありますが、僕としてはこっちのほうがお薦め。あんまりぶっ飛び過ぎてないし、なにより全2巻で本が薄いです。(『in DEEP』はゴツイ本で全8巻)
ちなみにこの表紙、横尾忠則によるものらしいです。
| 方舟 販売元:セブンアンドワイ セブンアンドワイで詳細を確認する |
ある時、しとしとと降り始めた雨は止むことがなく、やがて街を水浸しにして、全てのものを沈めてゆく。あるいはうろたえ、あるいは諦め、滅びゆく人たちを、『薮内笹子』の表紙と変わらない、どー見てもギャグ調のキタナイ絵で淡々と描きます。
けっこうしんみりしますぞよ。
その他にもハチャメチャギャグがスゴイ初期の作品、
『エレキな春』『夜明ケ』、
今にも死にそうな人ばかりを描いた、とっても辛気臭い漫画、
『瀕死のエッセイスト』、
頭がオカシイ人が書いたようなぶっ壊れ漫画
『ア○ス』(原文ママ)、
なんかがお薦めです。
ぜひ一度、お試しあれー。
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